製品概要
自然治癒が望めない深達性の熱傷創、骨や腱の露出した皮膚欠損創等では、人工真皮が有用な方法として近年頻用されている。 ペルナックはコラーゲンの抗原性を減弱させたアテロコラーゲンを組成とする人工真皮で創に貼付すると、そのコラーゲンを足場として 毛細血管や線維芽細胞が侵入し、2~3週間で真皮様組織（擬似肉芽）が形成される。 その後、表面のシリコーンフィルムをはがし、薄い分層植皮を行うことで創が閉鎖される。 このようにペルナックは、縫縮できない治癒困難な深達性の創傷においても高い治療効果が期待できる製品である。

特長
<臨床特性>
・二次植皮の生着が良く、整容性が保たれる。
・極薄植皮が可能となり、採皮部のダメージが抑えられる。
・治療後の拘縮や色素沈着が少ない。
・承認時までの試験および市販後調査にといて、副作用は認められなかった。

<作用特性>
・母床および周辺組織から線維芽細胞および毛細血管がアテロコラーゲン内に侵入し、良好な 真皮様組織を形成する。
・瘢痕組織のコラーゲン組織とは異なる真皮様組織を形成する。

<製品特性>
・母床形成時の創拘縮を生じにくくするため、適度な架橋を施している。
・柔らかなスポンジ構造により、創面との密着性が優れている。
・メッシュ補強タイプは縫合時の強度を向上させている（標準タイプの4.5倍）。
・ドレーン孔タイプは、シリコーン膜とコラーゲン層を貫通する多数のドレーンスリットをメッシュ補強タイプに付与し、滲出液を排泄しやすいようにしている。
・単層タイプは、コラーゲン層のみから成り、2枚重ねすることにより肉厚の真皮を形成させたり、植皮が不要な創に用いる。

注意事項
【禁忌・禁止】 再使用禁止。

【使用上の注意】
1.一般的注意
気管支喘息,蕁麻疹等アレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者

2.重要な基本的注意
(1)本品は抗菌作用はなく、細菌感染には十分注意すること。
特に本品の適用部あるいは適用部の周辺に感染創が存在する場合は手術時の消毒を 十分に行うこと。また万一感染が生じた場合には感染症に対する処置を行うこと。
(2)関節部などの可動部に使用する場合には、一般の植皮と同様に固定を厳重に行うこと。
(3)豚由来製剤（インシュリン等）に対する過敏症のある患者には、使用に際し注意すること。
(4)無菌製品のため、開封後、直ちに使用すること。
(5)開封後の未使用部分は廃棄し、再滅菌しないこと。
(6)本品を再滅菌したものについては品質及び安全性が確立していないので、再滅菌による使用は避けること。
(7)アルミ袋が破損しているものは使用しないこと。

※取り寄せの場合3日～1週間ほどお時間を頂きます。